医療・介護の求人に特化した求人サイト「ジョブメドレー」は、歯科業界の採用でも業界最大級の案件数・利用者数を誇ります。そんなジョブメドレーには、「すぐに決まった」という良い評判もあれば、採用時にトラブルが発生したなど悪い評判もあります。実際のところ、この口コミはどこまでが本当なのでしょうか?
この記事では、ジョブメドレーで噂になっているトラブルについて取り上げ、なぜ言われているのかやトラブルの回避方法について解説していきます。実際の口コミから、メリット・デメリットや上手な使い方まで徹底的に解説するので、就活や採用にお役立ていただければ幸いです。
ジョブメドレーで起きうるトラブルとは?主なトラブル3選!
ジョブメドレーは、医療・介護の求人を取り扱っている求人サイト。その掲載案件数は業界最大級で、専門性の高いスタッフ募集が可能として歯科業界でも人気の高い求人媒体です。専門性に特化していることから、「優秀な人材の採用に繋がりやすい」という評判がある一方、「トラブルになってしまった」という不穏な評判もあります。
そのトラブルとは、一体どのようなものなのでしょうか?歯科衛生士の採用関連で噂されているトラブルを3つピックアップしましたので、チェックしてみてください。
トラブル① すぐに辞めてしまう人材採用の悩み
起こりやすいトラブルの1つとして、採用した人材がすぐに辞めてしまう、ということが挙げられます。
こちらは、SNSの実際の口コミです。
先ほど歯科医師会経由で
ジョブメドレーへの注意勧告の通知きました
なんでも若い先生がすぐに退職して、その手数料に対して揉めているみたいです
ここではないけど、こういう系の会社であっち系みたいな印象を過去に受けました
母校に求人掲載を依頼するのもいいかもです
— Ryoko (@ryokolala) June 22, 2023
ジョブメドレーは、1人採用するごとに報酬が発生する成功報酬型の求人サイトです。そのため、求人掲載自体は無料ですが、せっかく雇ったスタッフがすぐに辞めてしまっては採用コストも教育コストももったいなく感じてしまいますね。
しかし、これは実はジョブメドレーでの採用者に限った話ではなく、歯科業界共通のトラブルです。有効求人倍率20倍以上という超売り手市場の歯科衛生士は、少しでも条件が良い職場があると転職してしまう可能性があります。詳しくはこちらの記事で解説していますが、ジョブメドレーで採用した人がすぐ辞めるというのは、ジョブメドレーのシェアが大きいことの裏返しかもしれませんね。
職場の環境改善で離職率の高さ防げる部分もあるでしょう。
トラブル②スカウト機能の低精度に対する不満
ジョブメドレーに掲載すると、1ヶ月に200通まで送れるスカウトメールを無料で使用することができます。このスカウトメールは、案件数が多くほかの案件に埋もれてしまいやすいジョブメドレーのデメリットを回避するのに役立つ重要なツールです。
しかし、このスカウトメールがトラブルの原因になってしまうというケースもあるようです。
ワイが行っとるとこからジョブメドレーにスカウトが来たんやが、これはワイがクビになる前兆なんか?
— ALT (@rikus223) July 1, 2023
ジョブメドレーでずっと同じ歯科医院からスカウトメール来るの怖くなってきた😂
辞退のメール送らなきゃダメなやつかな?— きんくま (@vjDEIfJnNr5IgsQ) September 15, 2024
このスカウトメールは、システム上の問題で、スカウト側が十分に情報を仕入れられなくなっていたり絞り込みが不十分だったりする時に起こるようです。勤務中のスタッフのもとへ届いた場合は笑い話ですむかもしれませんが、採用をお断りした方のところに届いてしまった場合はとても失礼に当たりますよね…。
このトラブルについては、ジョブメドレーの絞り込みの精度をもっと上げることで、いくらか防げる可能性があります。また、送ってしまった場合は丁寧にコミュニケーションをとって説明することで大きなトラブルを回避することができるでしょう。
スカウトメールは、人材とのマッチングを考えてもとても優秀なシステムなので、怖がらず、繰り返し発信するようにしたいですね。
トラブル③「勤続支援金」への不安と懸念
ジョブメドレーを利用して職場が決まり、その職場で60日以上の勤続実績を積むと支給される「勤続支援金」。こちらが実際に支払われるのか、上手い話すぎて何か裏があるのでは…。というのが、3つめのトラブルです。
勤続支援金は、ジョブメドレーから求職者に支払われ、早期離職を防ぐために有効に働くシステムで、実際に2024年12月31日までは支給もされていました。
なんか残高が増えてると思ったらジョブメドレー使って転職した時のお祝い金(勤続支援金)だった。ありがとう、何か食べます。 pic.twitter.com/0rOqefTpuZ
— 白樺太郎 (@ShirakabaTaro) August 15, 2024
しかし、実は2025年1月1日には、厚生労働省による職安法改正に伴って転職サイトにおけるお祝い金は全面的に禁止となり、こちらの就職支援金制度も残念ながら現在は行われていません。
以前利用した方からは「ジョブメドレーで以前はあったのに…」「今回はどうして振り込まれてないの?」というようなトラブルが発生するかもしれませんが、こちらは日本の法律改正によるもの。むしろ今もお祝い金がもらえるという方が危ないサイトだと理解するようにしたいですね。
【実録】ジョブメドレーを利用した人の口コミ・評判とは?
上記から、ジョブメドレー自体は、求職者や採用者の使いやすいサイトにするよう努めているサイトだということが分かります。それでは、実際にトラブルになることはないのでしょうか?また、使い勝手や評判はどうなのでしょうか?
そこで、実際にジョブメドレーを使用した求職者側の口コミや採用担当者側の口コミや評判を、SNSや知恵袋などからピックアップし、まとめてご紹介します。
求職者側の実際の口コミを紹介!
求職者側からのポジティブな意見としては、
・写真があって職場環境が分かりやすい
・会社とのやりとりがスムーズ
・スカウトが多いのがありがたい・元気が出る
・エージェントから電話がないので安心して使える
といったものが主に挙げられていました。
スカウトメールは、特に内容を自分にカスタマイズされているのかを確認している方が多い印象を受けました。実際に応募・採用に繋がっている方も多いようなので、「このスタッフはぜひ採用したい…!」「1日でも早くスタッフが欲しい」という方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
求職者側からのネガティブな意見としては、
・自分が望んでいる職種以外からスカウトメールが来る
・情報が多すぎて見極めが難しい
といったものが挙げられていました。
採用担当者のスピード感や、スカウトメールを送る際の丁寧な見極めが求められています。職探しの際には、スピード感を重視する求職者も多く、返信の速度や、会話の纏まりやすさを重視している人が多いようです。
逆に採用担当者側はどう思っているのか?
一方、採用担当者の方のポジティブな意見は、
・求職者とのやりとりがスムーズ
・成功報酬で採用コストが節約できる
・ほかの媒体より応募が多い
というものが多くありました。
サイトの使い方が分かりやすいことや、求職者とのメッセージのやりとりがスムーズなのは、採用担当者から見ても、かなり嬉しいポイントのようです。成功報酬制なので求人広告費に無駄なコストをかけることなくスタッフ採用ができるので、他の媒体を使うよりも安上がりだという意見もありました。応募数に関しては医院ごとに条件も違うため一概には言えませんが、利用者数が多いのは間違いなくプラスに働くはずです。
採用側のネガティブな意見としては、
・面接や採用に繋がらない
スカウトメールについては、反応が返ってこないことで悩んでいる医院も多い印象を受けました。1日200通も送れるので、どうしても画一的な内容になることもあるかと思いますが、多くの医院からコピーされた文章が送られてきても中々魅力には映りませんよね。スカウトメールは、内容をブラッシュアップすることと、反応をあまり気にし過ぎずに、たくさん送っていくことが大事です。
【採用担当者必見】ジョブメドレーでのトラブルを回避する3つの対策
ジョブメドレーで採用を決めたのにトラブルが発生してしまうと、労力も金銭的にも厄介ですよね。それでは、どのようなことを心掛ければ前述のトラブルを未然に防ぐことができるのでしょうか?トラブルへの対策について見ていきましょう。
対策① ミスマッチを起こさない
対策の1つ目としては、ミスマッチを起こさないことが挙げられます。
無料でスカウトメールが一斉に送れてしまうからと言って、むやみやたらにメールを送って行くと、採用担当者の求める人物像と、求職者の求める仕事内容や条件とズレてしまうことも…。
「働いているクリニックからメールがきた」「応募中のクリニックから連絡がきた」ということは、求職者に良くないイメージを与えてしまうこともあります。
求職者の求めている仕事内容や条件を事前に確認しておかなければ、早期離職にも影響してしまいますので、事前に確認しながらメールを送ったり、求職者とのコミュニケーションを欠かさないことが重要です。
対策② 面接時にコミュニケーションを取ることを怠らない
対策の2つ目は、面接時にコミュニケーションを取ることを怠らないこと。
面接以前、以後の採用までのやりとりが手軽なメッセージで完結してしまうため、採用前に求職者と直接コミュニケーションをとる唯一に近いタイミングだとも言えます。
やりとりが簡単なメッセージでできることはメリットでもありますが、文面ではやはり伝わりづらいこともあるものです。この場面で、求職者の意向や、職場の条件などと、クリニックが求める条件などの細かいところを詰めておくのが大切だと言えるでしょう。
また、面接時の対応によっても、求職者からクレームが来る場合や、悪い口コミを書かれることもあるようです。その求職者とは御縁がなかったとしても、クレームや口コミは後々の採用業務に響いてしまいますから、気をつけた方が良いでしょう。
対策③ 定着率を高める
定着率を高めることも、トラブルを避けるための対策になります。というのも、すぐに離職する人が多い時は、トラブルに発展しやすいからです。
スタッフの定着率が低い職場では、大小さまざまなトラブルが頻発しがちです。特に、試用期間中のスタッフは仕事に不慣れなため、業務上のミスやコミュニケーションの不備が原因でトラブルが発生することが多いです。さらに、引継ぎが不十分な場合には、業務の流れがスムーズに進まず、さらなる混乱を招くことがあります。
トラブルが発生すると、その後そのフォローに回らなくてはならなくなり、より忙しさが増してしまって、逆効果になることもあります。
職場の雰囲気を見直したり、出産・育児によるブランクがある人でも戻ってきやすい職場環境にしたり、福利厚生を充実させたりと、できることは複数あるため、ぜひ見直してみましょう。
採用を見直して離職率を下げる3つの対策
ジョブメドレーを利用して採用を行っても、すぐに辞められてしまうと採用や教育のコストがもったいないですよね。せっかく使うコストなら、スタッフや医院に還元したいというのが、多くの経営者の希望でしょう。
そのためには、スタッフの離職率を下げることがとても重要です。こちらの記事に掲載しているように、離職者を減らすためには、院内の環境を整えるアプローチも大事ですが、採用段階でも注意できるポイントがあります。確認していきましょう。
対策① 求人原稿には自院の魅力と待遇面をしっかりと記載
求人原稿には、自院の魅力や待遇面がしっかり分かるように記載しましょう。
求職者は、求人票を他のクリニックと比較しながら応募します。そのため、この段階で、情報が不足してしまっている場合は、魅力を正しく伝えきれない可能性があります。「他のクリニックでは残業について書いてあったけど、ここは書いていない」となると、どちらの方が信用できそうかは明らかですよね。また、よく見せたいあまりに、自院の実態を盛って書いてしまうのもNGです。給与や勤務時間、休日・休暇などがあまりに違うと、入職後にギャップを感じて離職に繋がってしまう可能性があります。
求人票は、ほかの医院と比べながら、等身大を記載するよう心がけましょう。また、「女性が100%の職場」「子育て中のママ多数」「育休産休アリ」「最新設備アリ」「キャリア形成に強い」など、職場の特徴を明確に書いたり、設備やスタッフの写真を掲載したりすることも、ギャップを防ぎながら医院の魅力をアピールすることに繋がります。
対策② 職場見学を実施する
職場見学や体験を実施するのも、採用前に実施できる、離職率を下げる対策の1つです。
職場見学や体験は、求職者側からすると実際の職場の雰囲気やスタッフの様子、仕事内容をイメージするチャンスに、採用者側からすると求職者の人柄や能力を測るチャンスになります。ポツンと立たせているだけにならないよう、コミュニケーションを取りながら、些細な質問にもどんどん答えて仲を深めることが重要です。
また、職場見学から面接にスムーズに移ることで、採用成功率が大きく上がるという話もあります。絶対に無理強いはダメですが、早期にスタッフが決まる可能性が高まるため、ぜひ参考にしてみてください。
対策③ 求職者への連絡をまめにする
まめに求職者へメッセージを送るのも、採用前の段階でできる定職率を上げるポイントです。
求職者からのマイナスの意見では「メッセージのやりとりがスムーズでなかった」ことが挙げられ、プラスの意見でも、「メッセージのやりとりがスムーズだった」ことが挙げられています。つまり、メッセージのやり取りが、求職者が持つイメージにつながるのです。
スムーズにメッセージの返信が来る医院は、就職後でもコミュニケーションがとりやすいイメージを受けるはずです。丁寧かつ、スムーズなコミュニケーションを心掛けることで、応募率を上げることができるでしょう。
とはいえ、本業が忙しいのも事実で、中々返信できないということもありますよね。なるべく1日に1~2回はメッセージを確認する時間を作って返信したいところですが、どうしても無理そうだという場合は、こういった採用段階からすべて丸投げできる「採用代行」会社を利用するという手もあります。
例えば、デンタルサイヨウブでは、求人票作成やスカウトメール、応募対応など、採用に関わるすべての対応をまとめて行っています。採用に割く時間が中々とれないという方はぜひ利用を検討してみてください。
ジョブメドレーで採用するとすぐ辞めるって本当?その真相とは?
「ジョブメドレーで採用するとすぐ辞める」という噂がまことしやかに囁かれているのを聞いたことがある方もいるかと思います。その噂を聞くと、ついジョブメドレーでの採用を尻ごみしてしまいますが、実際のところはどうなのか、噂の真相について見ていきましょう。
原因は求職者と企業のミスマッチ
すぐにやめてしまう、つまり、離職率が高くなってしまう原因は、求職者と企業のミスマッチが理由として挙げられます。
求人原稿に書かれていることと、実際の職場環境や求められる勤務時間、福利厚生が違っていた、というようなことは、せっかく採用した歯科衛生士がすぐに辞めてしまう原因です。
対策として挙げた、職場見学の実施や、求人原稿に記載する内容の精査が、ミスマッチを防ぐためのポイントとなるので、ぜひ、ご検討くださいね。
そもそも歯科衛生士は採用が難しい?
そもそも、歯科衛生士の求人倍率は非常に高く、20倍を超えるほどの売り手市場であると言われるのが現状です。つまり、採用担当者のサイドから見れば、ライバルとなるクリニックが多すぎる、ということ。
その難関をクリアし、就職してもらうためには、自院の魅力を存分に伝えること、そして、職場環境をよくすることが必要不可欠です。
新規採用だけでなく、今いる歯科衛生士の定着率を上げることにも繋がりますから、風通しの良い職場づくりや、福利厚生、産休・育休などの制度の整備など、取り組むことにデメリットはないでしょう。
業界的に歯科衛生士は定着率も低い!
歯科衛生士という業界は、定職率が低いことも問題としてよく挙げられることの1つです。
歯科衛生士が売り手市場であるということはお伝えしてきましたが、売り手市場であるために、「合わない」「職場環境が嫌だ」「もっといいクリニックがあるはず」と思った歯科衛生士は、すぐに転職をしてしまうのです。
実際に、8割の歯科衛生士が転職を経験しているとも言われますから、ジョブメドレーによる採用の問題ではないと言えるでしょう。
まとめ|ジョブメドレーは悪いどころか「とても優れた」求人媒体
この記事では、「ジョブメドレーの採用はトラブルが多い」という噂について、実際はどうなのかということを口コミや評判を交えて検証していきました。
その結果、
- ジョブメドレーはすぐ辞めると言われるのは、歯科衛生士の離職率が高い社会的な問題が理由。ジョブメドレーは利用者が多いため勘違いされている可能性がある。
- スカウトメールはシステム上の問題で、対応次第でトラブルにはなりにくい。
- 勤続支援金は実際に支払われていたが、2025年1月1日からは職安法改正に伴って廃止された。
ということが分かりました。実際に口コミや評判を追っていくと、ジョブメドレーは悪いどころか、とても優れた求人媒体で、「応募がいっぱいあった」「採用コストが安くすんだ」「良い人材に巡りあえた」など、多くの良い口コミが溢れていました。ぜひこの記事をご参考に、トラブルや離職率を下げる対策をとって採用を成功させてください!
求人はデンタルサイヨウブ
ジョブメドレーの求人は、スタッフが辞めにくい「勤続祝い」などの仕組みを採用しており、長く勤務してくれるスタッフを見つけるのにとても優れた媒体です。ただ、その求人方法は、ここでお伝えしたように、魅力的に思ってもらえるような詳しい求人情報の記載が必要になります。
しかし、多くの歯科医院にとって、「スタッフが欲しい」という状況の時はただでさえ目も回る程の忙しさであることが多いです。中には、「本職に注ぐ時間を削らないと求人情報も書けない」という先生や経営者様もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方にお勧めしたいのが、歯科スタッフの採用代行サービス「デンタルサイヨウブ」です。歯科医院に代わって、原稿の作成や求職者との対応なども一律10万円ですべて任せることができます。
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